わたしかしわしみん

柏市議会、柏市政の観察記録

R4①無所属•末永センセ(市立柏病院建替え、地域医療体制)

末永センセの一般質問。市立柏病院の建て替えと地域医療体制のおはなし。

ー 本当は、ふるさと協議会についても取り上げたかったのですが、執筆時間の関係でギブ アップ。


センセの第1問、市立柏病院の現地建て替えを進めるにあたり、隣接地の旧最終処分場跡地の活用についてどう考えているのかとご質問。


これに対して、柏市保健福祉部理事、市立柏病院の現地建て替えを表明したが。病院の敷地は瓢箪みたいな形をしていて空き地が少ないため、病院を運営しながらの建て替えに課題がありますと。

(この辺は他のセンセにも同じ感じで回答しております。)


そんで、市立柏病院の隣接地に最終処分場跡地があって、病院の建替えにおける一時的な活用を関係部署と協議していますと。この跡地、施設の建設用地としては適切ではないんだけど、工事車両の駐車スペースや資材置き場などに活用できるかもしれませんと。今後、関係部署と情報を共有しながらよりよい方策を検討していきますとご答弁。


センセ、市立柏病院が果たしている役割、意義の大きさを強調された上で、現状の市立柏病院の動線が非常にわかりづらい、長い、不便であるようなことをご指摘。新しく建て替えるときは、工夫してくださいよとご発言。


保健福祉部理事、センセご指摘の点も踏まえていい病院を作っていきますとご回答。


センセ、加えて、医療機器の共同利用など、地域として一体的な医療体制を整備する必要性をご指摘。また、研修会や会議もできる施設を備えた、地域医療の中心的な存在としての役割を果たすのに十分な施設にして欲しい主旨を説かれております。その際、医師会や地域の医師の方々とよく意見交換をして、30年、40年先の柏の医療を考えて建て替えて欲しいと。


これに対して保健福祉部理事、医療機器の共同利用点については、今現在も、地元のクリニックなどから依頼を受けて一部対応しておりますと。今後、病院スタッフ等の意見を聞きながら計画を作っていきたいと考えているが、建設費も医療機器も高額なので、費用とのバランスを考えながら検討していきたいと。


センセ、こういう話になるとすぐ効率、効率と言うんだけれどもと、市民の健康と命を守るための施設なんだから、効率性をあまり考えないでやってくださいよとご要望。二級品の医療機器、設備じゃあ、優秀なお医者さんも来てくれませんよと。ろくすっぽ患者のことを見ずに、検査ばっかさせて荒稼ぎするような病院じゃあダメでしょうと。だからきちんとお金をかけて医療体制を整備してくださいと。


(ワタシ、学生時分、ニ〇イ学館でアルバイトで、3年ほど東京の三次救急病院の救急外来で受付してたんですよ。受付から、カルテの整備、会計までやっておりましたので、ほんの少しですね、医療の現場に想像力がございます。漫画「ブラックジャックによろしく」や「ブラックジャック」も大好きでよく読んでました。)


(そうしたワタシの浅い経験と想像力を働かせて考えたときですね、センセのおっしゃることに総論として賛同すると同時に、ワタシとしてもう少し考えることも出てきたことがございます。)


(まず、総論として賛成と申し上げたのはですね、公立病院ですし、せっかく建て替えるのであれば、まずは効率性とか費用というのは一度脇において、理想像をベースに計画を立てて欲しいということですな。もしどうしてもっていうのであれば、そこから引き算の発想でコストを抑制してほしいんですよ。総予算ありきで検討するとすると、もう現場の声なんか聞くだけ意味ないってことになりはせんかと、そう思う訳です。)


(一方で、他のセンセの議論のなかにもあったように思うのですが、病院を新しくすると、患者さんが増える。いい病院であればいい病院であるほど患者さんが増えると思うのですね。そうすると、何が起きるかというと、現場がめちゃめちゃ忙しくなると。)


(こう書くと、いい病院に患者さんが集まるのは当然だし、そうあるべきじゃないかってこともあるんですが、それだと現場が疲弊して、結局提供する医療サービスのクオリティが落ちますと。だから、一次から三次の医療提供体制が整備されたと。まあ単なる風邪であればその辺のクリニックに行ってくださいよと。)


(ただ、立派で評判のいい病院だと、こういう役割分担はそっちのけで患者さんがやってくるんですよね。ここの病院がいいんだ!と言って。もちろん病院側も、クリニックの紹介状がない患者の初診料には追加料金をとったりして対策するんですが、これを払ってでも、って患者さんは少なくない。病院としては、人命に関わり得るお話ですから、患者さんの希望を断ることはそれ相応の理由がない限り無理なんですよね。実際、ワタシが働いているときの感覚では、100人救急外来の窓口にやってきたら、95人は大事ではない患者さんで、5人は緊急手術になったり結構大変な患者さん。で、この5人が一見元気そうに見えたりするんですよ)


(何が言いたいかというと、提供される医療サービスのクオリティを維持するためには、施設・医療機器などのハードはもちろん大事、それを駆使するお医者、看護師さん、その他スタッフの能力も大事。それに加えて、こうした関係者さんが高いパフォーマンスで働き続けられるよう、地域全体としての医療体制の構築が重要であると。そういうソフト面での整備が何より大事であると、まさにセンセがご指摘するとおりだと思います。)


(そうするとですよ、柏市においてこうした医療体制の議論って今どうなっていて、今後どうなっていくのかしら、とお勉強しないといけないなあと思ったわけです。)

 

(最後に気になったのは、北村センセへの答弁では、コンサルに相談しながらーって答弁されてたんですけど、末永センセへの答弁ではお医者さんと良く話しますーって答弁してて、これは両立するってことでいいんですよね!?お願いしますよ!!)

 

ではノシ