わたしかしわしみん

柏市議会、柏市政の観察記録

共産党・平野センセ・柏市財政ご飯論法(12/9)

12/9日、トップバッターの共産党平野センセのご質問。

 

平野センセのご質問は、柏市財政と柏市政の関係についての評価を考えるのにとても有益だと思います。ただ、変なオチが着いちゃいまして。詳細は後程。

 

センセご呈示の資料、とても面白い資料だと思いました(著作権に詳しくないので、スクリーンショットを載せるのは自重しようと思いますが、本議会中継をみると現物を見れます)。

 

どういう資料かと申しますと、人口や税収、一人当たり公園面積、病院数など、様々な指標について、中核市の平均値を100としたとき、柏市の数値がなんぼになりますかというのが一目でわかるグラフですな。なので、100以上であれば、中核市の平均以上、100以下であれば中核市の平均以下ということです。

 

中核市というのは、人口20万人以上の都市で、総務省からの指定を受けている都市ですな。柏市中核市で、千葉県では船橋市、埼玉県では川越市川口市越谷市、東京では八王子市が中核市になっています。同じような話に、人口50万人以上の政令市というのがあって、例えば神戸市、川崎市仙台市、札幌市といったのが政令市です。まあ、ざっくり、中核市というのは日本の中のまあまあ大きい都市ということです。)

 

柏市の指標をいくつかピックアップしますね。コメント付きで笑

人口:116(人口は増えてますよね。TX沿線とか特に)

市税:118(人口が増えれば増えると思いますし、首都圏ということもあって平均所得が相対的に高いということでしょうか)

小中学校数:90(ん-、だから柏市の小学校とか規模の大きい学校が多いですよね。) 行政財産延床面積:66(これは、公民館とか図書館とかも含まれるのですかね。)

市道総延長:76(実際、渋滞がひどいですよね)

一人当たり公園面積:41(ほんとね、公園少なすぎですよ)

市営住宅:22(少ないですね、、、)

博物館:0

体育館:25(これも少ない)

市民会館等:25(図書館とかはこっちに含まれるのですかね。まあ少ないですけど)

財政調整基金:148(これは、災害とか景気変動とかの税収減など、財源の変動に備えて積み立てる基金ですね。財源に余裕がある年度に積み立てておいて財源不足が生じた年度に活用するもんです。規模は、『R3年度柏市のわかりやすい予算』によると令和3年度末の見込みが70億円です。)

積立金:161(これ多分いろんな科目の合計ってことだと思うのですが、まあこれも言ってみれば将来に備えた貯金です。内訳がわからないので額がちょっとアバウトですが、財政調整基金いがいの基金総額だとすると令和3年度末の見込みが222億円です。)

 

 

平野センセ、税収や市の貯金が中核市の平均を上回っていることに触れつつ、柏市の財政状況が厳しいのか、ご質問。

 

これに対して財政部長、以下のとおりご答弁。

柏市はですね、比較的、財政的には恵まれている状況であると認識しています」

 

これを受けてセンセ、柏市は、様々要望すると、財政が厳しいということを枕詞にして要望が実現しないと。でも、柏市の財政が恵まれているという認識であれば、今後、財政が厳しいという理由でもって、市民の要望を退けることをしないでくださいと、ご要望。

 

(平野センセ、このグラフを出発点に、柏市が過去、いかに必要な投資をせずにきたのかをご指摘しておりまして、他にも様々ご質問されています。市営住宅の数みてくださいと。こういうと過去の柏市はURの住宅があるからだと説明しているが、こんなもん年収に応じた家賃設定になってないと。ちゃんと市がURから借り上げて年収に応じた家賃を設定する市営住宅を供給しなさいと。博物館なんて市内にないもんだから、小学生は松戸にわざわざ行ってますよと。)

(それぞれ、取り上げる意味の大きいご指摘と思いますが、ワタシのリソース制約の都合から、泣く泣く省略)

 

さてさて、この平野センセのご質問で、柏市財政への評価が定まったかに思えたのですが、このお話にはよくわからない続きがございまして。

 

同日12/9日の午後、公明党・塚本センセのご質問。ママ引用します。

 

塚本センセ「それで、先ほどですね、午前中の平野議員への答弁につきまして、財政部長がですね、柏の財政は比較的恵まれていると、ご答弁がございましたが、本当にそうなんでしょうか。再度お聞かせください。」

 

財政部長「はい、あのー、午前中平野議員のご質問に対して柏市の財政は恵まれているとご答弁したのはですね、中核市平均で人口や税収が上回っていることに対してのものでございます。これはですね、少子高齢社会において、人口が増えていることや、税収が落ちずに維持されている状況を考えたときに、魅力ある街づくりは柏に住みたいという動機にも大きく影響しているのではないかと考えているところでございます。このような要因といたしましては、TXならびに沿線の整備が進み、民間デベロッパーも大きな投資を行ってきたことで、選んで住みたいと思える魅力ある街づくりが進んできたことではないかと考えております。このようなことから他の中核市と比べれば、厳しい中にあってもですね、良い条件や環境を与えられているとの認識から、恵まれていると答弁したものでございます。一方で、豊かである、とご答弁しなかったのは、あらゆる行政ニーズに対して、すべてに対応していけるだけの財政状況にはないとの認識があるためでございます。財政運営は1年や2年で終わるものでなく、持続可能性が必要となってまいります。このような中で、少子高齢社会の進展による扶助費の増加見込みですとか、施設の老朽化対策、新たな施設の整備なども予定されておりまして、これらの事業に適正に対応していく必要があります。現状の税収等を踏まえましても、厳しい財政運営となると考えておりますことから、柏市の財政は豊かであるとはご答弁できませんでした。言葉足らずで真意が伝わらず大変申し訳ございませんでした」

 

塚本センセ「はい、引き続き健全な財政運営に努めていただくようお願いいたします。」

 

(これ、議場がシーンとしてるんですが、センセ方、この一連のやり取り、どう受け止めていらっしゃるんでしょうか。個人的には、言いたいほどが腐るほど出てくるのですが、まあ最近柏市に越してきたばかりですし、あまり言い始めると、口が悪くなるので、自重します。ただ、この答弁を見たのは、10日土曜日だったのですが、その夜寝つきが悪かったうえ、柏市政への不信感がまた少しました結果、ブログをなかなか更新する気になれませんでしたw)

 

(一連の流れ、答弁の内容、かなりひどいと思いますし、財政部長の答弁にはいちいち突っ込むことも可能ですが、1つだけ申し上げます。)

 

(まず、財政部長の長い答弁について、新聞記者になったつもりで見出しをつけると、

柏市の「ご飯論法」炸裂。財政は恵まれているが豊かではない】

という感じですかね。)

 

(「ご飯論法」って何ですかというと、朝ごはん食べました?という質問に対して、パンは食べているにもかかわらず、「ご飯食べてないよ」と回答すると。別に質問者は、ご飯(白米)を食べたか、パンを食べたかなんてどーでも言い訳ですが。後で、食べてないって言ったじゃないか!嘘つき!と追及すると、嘘はついてないよ。ご飯(白米)は食べてないと答えたんだと言って、正当化するわけですね。これは、例えば安倍元首相がこういう答弁をして、野党やマスコミに「ご飯論法」はやめろと、数年前に散々叩かれたやつですね。)

 

(で、その「ご飯論法」を、市政の一丁目一番地ともいえる財政に関する評価の部分で、臆面もなくやってのけたと。しかも、後続の他のセンセからのご質問の中で、上塗りするかたちで「ご飯論法」を用いたと。そう、柏市の財政は、恵まれているけれど、豊かではないんです。)

 

(何もですね、平野センセは、なんでもかんでもやってほしいなどとは言ってないですよね。中核市平均対比での財政状況の評価を問うていたわけですし、中核市平均対比で市のインフラの十分性について評価する必要性について主張をされていて、駅前再開発がインフラ整備を圧迫しているのであれば問題ではないかとおっしゃった訳で。)

 

(であるにも関わらず、ぐだぐだぐだぐだと言い訳したうえに、恵まれているけど豊かではないなどと、言葉遊びをしてしまうと。全くもってナンセンスです。)

 

(そんで、これ、午前の答弁に対する言い訳なんで、裏で何があったんでしょうかね。塚本センセは一体どういう立場でこれご質問されているんでしょう)

 

(ああ、またついつい思いがあふれてしまいました。。。)

 

ではノシ