わたしかしわしみん

柏市議会、柏市政の観察記録

R4②共産党・日下センセ(コミュニティバス・シルバーパス)6/9

共産党の日下センセの一般質問は、公共交通政策についてのやり取りを取り上げます。

 

センセの第1問(括弧内はワタクシの独り言です)

高齢化社会において、高齢者が長年住み慣れた場所で安心して暮らせることが地域社会に活気をもたらしますと。

かつての日本社会では、社会を支えてきた高齢者に敬意をあらわし称える制度がありましたが、そうした制度がどんどんなくなってきたと。

(これを聞いてワタクシの頭にぱっと頭に浮かんだのは、尊属殺重罰規定でしたが、たしかにこれも憲法違反でなくなりましたなあ。ちょっとふざけすぎですねw)

柏市にあった70歳以上を対象とした敬老祝い金は、100歳になった方のみになりました

(なんと!そんな制度があることを知りませんでした。昔のはちょっと出てこなかったんですが、今は100歳になった方に3万円支給されるようです。)

後期高齢者の医療費が無料から2割に変更されたとき、年寄りは死ねと言われているようだと。長生きを喜び合えるような温もりある社会がいいですよねとセンセ。

 

そんな折に、市内全域におけるコミュニティバスの実現が動き始めたことは嬉しいことだと。第一弾として、柏駅と市役所、保健所を結ぶバスが来年1月から運行開始する計画ですと。①計画実現に向けた進捗状況や料金、経路についてどのような話し合いがなされているのか、②今後、市内全域にコミュニティバスを拡大することについて、どのように具体化していくのか、とご質問。また、③シルバーパスの導入について、どのような検討が行われているのかとご質問。

土木部長のご答弁、1月から新たに運行を開始する柏駅ー市役所ー保健所のバスについては、ルートを協議しているところ。また、運賃については、既存の路線バスがウェルネス柏を走っていることから、当該路線バスの運賃との整合性を踏まえつつ、検討、協議していく主旨の答弁。

②の、市内全域へのコミュニティバス拡大については、公共交通へのアクセスが不便な地域におけるアンケートを実施したところ、その回答を踏まえて今後の進め方について検討しているところ、という趣旨の答弁。

③シルバーパスについては、費用対効果を踏まえて今後検討していく由。

これに対して、センセ、過去議会でずーっと要求してきたことが太田市長になって進んできて大変うれしいと述べたうえで、コミュバスと路線バスを同じに考えたんでは困りますと。1月から運行するのもコミュバスであって、既存の路線バスとは違うと。コミュバスは地域で生活するためのバスなので、例えば利用距離とかによらず、一律100円であれば、高齢者の重たい腰も上がるので、多くの人に使ってもらえるんだとご主張。

土木部長、今回は、柏市が運行するのでなくて、民間バス事業者を補助する形式で運行するコミュバスですと。運賃については、基本的には必要な料金を頂く方針。そのうえで高齢者にはシルバーパスも検討していると応答。

センセ、民間に依頼するにしても柏市の施策なのだから、運賃も柏市が設定すべきであって、民間に任せっきりにしないでほしいと要望して終了。

(最初、やり取りを聞いていて、高齢者をメインユーザーとして運行するコミュバスなど、到底採算はとれないでしょうから、市としての補助が必然になり、それはセンセが仰る高齢者福祉そのものです。)

(正直、現役世代としては、こうした話を聞くと、どうしてもシルバー民主主義だなあと思ってしまいます。そうしたバスの運行にも税金が投入される訳ですから。高齢者の皆さんが街に繰り出して、たくさんお金を使ってくれるならばセンセのおっしゃるように街の活力につながる訳ですが、たぶんそうはならないと思うのですがいかがでしょうか。また、フレイル予防が大事とか言われているなかで、コミュニティバスが便利になればなるほど高齢者が歩くモチベーションが失われはしませんか、とか、色々モヤっとした思いがありました。)

(ただ、一呼吸おいて、例えば、他の問題解決と絡めて議論するならば、現役世代も賛同しやすいなあ、と思いました。例えば、柏市の渋滞のひどさ、昨今の高齢者の自動車運転に対する社会的な問題意識の高まりなどを考えると、市内在住の高齢者の免許返納を促すことは前向きに考えていただきたいと思っています。免許を取り上げてしまった後の生活の足がなくなることがないようにという観点でコミュニティバスを整備していくことや、免許を返納した高齢者の公共交通利用料を補助していくことには、現役世代にも大きな意義があると思うのです。)

(ここまで考えたら、センセのおっしゃることは、もう少し幅広い世代のメリットを考えて進めることができれば、大変結構なことだなあと思いました。)

 

ではノシ