わたしかしわしみん

柏市議会、柏市政の観察記録

R4①柏清風・円谷センセ(多目的アリーナ・柏市組織改編)

柏清風、円谷センセの一般質問。

これまでの議会ウォッチを通じてだいぶ柏清風の芸風が想像できるようになってきました。それと同時に、太田新市長の新年度の船出に少し暗雲が出てきた印象を持ちました。


①多目的アリーナ

センセの第1問、スポーツ文化の拠点となる多目的アリーナの建設は総合計画に掲げられたスポーツを愛する街の実現の達成に不可欠ですと。これまでの答弁では、公共が担うべき施設との認識が示されているが、その認識に変わりはないかとご質問。

(ふむふむ。アリーナ早く作って欲しいんだけどどうなってんのかと)

 

これに対して、企画部長、柏市ではスポーツ活動が盛んに取り組まれていて、本市の魅力や強みになっていると、近年は、アフターコロナの社会や、人口減の社会を想像するとき、スポーツを梃にしたまちづくりの取組の様々な工夫が必要になっていくと。こうした取組の意義については理解しており、アリーナの建設についても選択肢の1つにはなりうると。しかし、今後の公共施設の更新等の支出を考えると、アリーナ建設の効果などについて関係者と議論をしていく必要があるとご答弁。

(アリーナ作るのはおカネかかりますよセンセ、コロナで色々価値観も変化してますし、人口も減少してるんで、アリーナ儲かりますかね?もうちょっとよく考える必要がありませんかねと)

 

これを受けてセンセ、スポーツへの関心が高まる中でアリーナの必要性についてはずっと主張していますと、確かに、社会的な情勢の変化とか、また多額の費用がかかるというところもあって、様々懸念があることは理解していると。ただ、スポーツをやる人にとっては、そういうこと関係なしに、アリーナは間違いなくあったほうがいいということを忘れないでいただきたいと。

(企画部長、あなたの言っていることはわかる。だけど、スポーツをしている人は、市のお財布事情など気にはしていないのだから、あなたの説明は説明にならないのだと)

 

さらにセンセ、先般、南船橋にアリーナができましたが、ご存じですかと。柏市として見習うべき、民間と協力して施設を作る好事例なので、研究してください、として終了。



(さてさて、このやり取りを聞くとですね、柏清風という会派の芸風はいったいどういうことなのかしら、って感じを持ったのです。ワタシの主観では、柏清風さん、どちらかというと、財政出動には抑制的なスタンスな印象を持っていたのですが、一方で、同じ会派の円谷センセはアリーナを作れと。いや、これもめちゃくちゃお金かかりますよねと言ったら、そんなんスポーツしてる人は知らんと。)

 

(円谷センセのロジックはですね、例えば市立柏病院の建て替えにも当てはまるんですが。生命や健康を危機にさらされている人のほうが、よほど市の財政なんてどうでもいいと思ってるはずですよ。)

 

(あと、南船橋のアリーナについて触れていましたね。ワタシそのアリーナの存在も、そのアリーナに船橋がどれほど支出をしたのかも存じ上げませんが、船橋市の将来負担比率は知っております。令和2年度決算ベースで24.3%です。それだけ、将来のために借金をしているということです。まず、船橋市を見習ってアリーナを建てよということであれば、こうした船橋市の財政運営についても見習うべきということになりゃあせんのですか。それはならぬ、ということであれば、船橋を研究させるのはあまりに我田引水的ギロンですし、市役所の職員の残業が増えますためご勘弁ください)

 

 

柏市組織改編

センセの第1問、先の柏清風の代表質問で組織改編にかかる市長の思いは伝わりましたと。課題認識はわかるが、市役所の組織としての機能のためには、「職員、一人、一人が組織の全体像を把握し、各部署の役割を十分に理解することが必要だと考えます」(!!!)。その点を考慮すると、今回の大規模な組織改編は、いささか準備期間が不足しているのではないかと懸念致しますが、市役所全体に市長の考え、思いが浸透しているとお考えでしょうかと。

 

(えーと、古今東西、センセのおっしゃるような、すべての構成員が所属組織の全体像と各部署の役割を十分に理解している組織が存在したことがあるのでしょうか、と思ってしまいました。そんな組織があれば、マネジメント業の大部分が不要になってしまいませんか。不勉強なのでぜひ具体例をご教示賜りたいですな)

 

で、この問いに対しては副市長から、詳細は代表質問の古川センセへの市長答弁と重複しますが、本件は、時間的余裕がない中ではあったが関係部署とは十分協議を重ね、その意義と課題の共有は達成できたと。なお、市役所全体に市長の考え、思いが浸透しているかについて、今回の組織改編で危機管理部と広報部を新たに設置することで、今後、危機管理体制の強化、情報発信の強化を図っていくことの強いメッセージになるので、関係部署に止まらず浸透が進むと考えていると。

 

これを受けて、センセ、組織改編そのものを否定しようという事では全くないと。

(じゃあよいではないか、と思うんですよね。その後色々、現場で混乱が生じている風なエピソードをご披露されていますが、説得的でないので省略)。

一気に変わるのではなくて十分な準備期間をとったり、段階的に変えていくっていうことも必要だったのではないかと思うが市長いかがでしょうかと更問。

 

更問に対して市長、今回の組織再編の目的は、危機管理の創設と、皆さんに必要な情報がすぐに伝わるよう市長の参謀部を兼ねた広報部の創設であると。議員がご指摘のとおり、地域づくり推進部がなくなるので、これによる弊害は最小限にしていきますとご答弁。

 

センセ、これは条例案であるので施行の日には準備万端にしておいて意図したとおりにその日に機能しなきゃいけないものだと私は思います。恐らく他の議員もそう考えていると思います。

(これも、センセ理想論だと思いますが、これまでセンセが賛成した条例案のうち現場のフォローで回った条例案はないのでしょうか。もしそうした事例があるにもかかわらず、こうしたことを仰るのはフェアでないように感じますが。他の議員云々についても、、、、これ以上何も申し上げますまい)

 

センセ、繰り返しなるが、本件の中身に関してではなくて、プロセス上ですね、市民が混乱しないように組織が混乱しないように、そして配慮がちょっと足りないんじゃないかという懸念があると。

(!!!!!ようは、適正なプロセスが踏まれていないから気に入らねーんだと)



センセ、柏市は全国有数のスポーツ資源を持っている自治体だと。それをどのように生かして行くのかということに関しても、今回の組織改編で所掌部署が変わることがあると。部署を効率化している面もあるが、非効率になっている面もあるとご主張。

 

これに対して企画部長が色々仰ってますが、センセがご指摘、ご懸念を示されたホームタウン事業とか、スポーツ関係の行政?の事業の所掌部署が変わると(ホームタウン事業は地域づくり推進部→企画部、スポーツ関係は地域づくり推進部→市民生活部ってことだと理解しました)。しかし例えばホームタウン事業というのは平成10年に始まったもので、だいぶ陳腐化してますんで、所掌変えて色々新しいことを検討していきますよという趣旨のご答弁。

 

で、センセ、このホームタウン事業があったから、今の柏市があるんだという趣旨をご説明されたうえで、企画部でホームタウン事業を所掌し、市民生活部で市民のスポーツを所掌することの効率性に疑問を感じていると。この部分に関してビジョンが見えてこないので、組織図なりが出来上がった段階で一度相談が欲しかったようなことを仰ってます。

(要はですね、俺んとこに話とおしてないから反対、ってことです。まあ相談しても反対するんでしょうが)

 

「ええ、これらのことがございまして、まあ正直な話えーわたくしは、このええ議案第一号と納得がいきません」。ということで終了。

 

(柏清風は代表質問でも、本件にかなり懐疑的なスタンスがうかがわれました。柏市の最大会派が本件に賛成するのか、反対するのか、注目せざるを得ません)

 

(これが、公明も反対に回るとすると、もしかすると廃案になっちゃいます?そうすると太田市長行政の船出はかなり痛手を追いますね)

 

(んー、しかし、この件について反対票を投じるとしたら、そのセンセの見識を問わざるを得ないと思うほどに、この件は別に違和感を感じない案件なのですよね。むしろよく今までこれほど非効率な組織体制を容認してきたなと思う程です。円谷センセも仰ってますよね。本件の意義については理解できると。要は柏市として最大会派たる柏清風へのリスペクト<根回し>が不十分であると。)

 

(しかし、ここはスピードが問われる地方行政の場なので、基本的には政策の中身を第一に考えて、是々非々の姿勢でお願いしたいものです。会派としても)

 

でわノシ