わたしかしわしみん

柏市議会、柏市政の観察記録

R4①代表質問市民サイドネット(柏市立病院、布施南データセンター)

市民サイドネットの代表質問、松本センセのご質問です。

まずですね、松本センセ、第三問まで時間を使って、論点を掘り下げております。やはり見ている方としても、こうしてきちんと更問があるほうが理解が深まりますし、センセの重点的な問題意識がどこにあるのか、柏市側の考え方などがよくわかります。

なので、取り上げるポイントは、第三問まで議論のあった、①市立柏病院の建て替えと、②布施南データセンターについてです。

 

①市立柏病院の建て替えについて

(以下、センセや柏市側の要旨を記載、カッコ内でワタシの感想を記載)

 

松本センセの第1問、まず、市立病院の建替えについて、基本計画策定の進め方とプロセスの公開方法をお示しくださいと。そのうえで、他の自治体の病院建て替えの類似例(荒尾市民病院)をご紹介。荒尾市民病院はすったもんだあって移転でなく、現地建て替えすることになったんだけど、隣接する土地を購入することで、病院サービスを縮小することなく建て替えできましたと。また、建て替えの財政シナリオについても様々なシミュレーションしていますと。柏市民病院も、隣接する土地を購入した方がサービスの継続、また費用面でも安くなるんじゃないですかと。工事を進めるにあたり、何を基準に市として意思決定していくんでしょうかと。

(現状案?はローリング方式の建て替え、病院建屋をいくつかのパートにわけて、順次工事を進めていく方法が模索されているような雰囲気ですね。もちろん、使える施設が限定されるので、工事の間、病院における医療サービスの提供が縮小されてしまうデメリットがあります。隣接地を購入すれば、そこを上手く使うことで、事実上サービス提供を縮小せずに工事ができる可能性があるんですかね。いずれにせよ、センセが仰ってるのは様々なやり方をきちんと比較検討してくださいよと、そういうことですね。)

(センセが求めていることは至極まっとうなのですが、穿った見方をすると、そういうことをいちいち議会で問い質さないと、柏市はテキトーにやってしまうってことなんでしょうか。。。)

 

これに対する市長答弁、ポイントは以下です。

・来年度策定する基本計画は、詳細な医療機能や建物配置、必要な支出等を定める他、建て替え後の事業収支計画、建物規模や建物場所等について検討を行ない、計画に盛り込む予定

・市立柏病院は地域の二次病院としての性質、新型コロナウイルス感染症対策対応における公立病院の役割なども踏まえながら、新病院の基本方針を定めていく。

・新年度6月ごろまでを目安に事業者を選定し、基本計画の策定に着手していく。

・基本計画策定の過程においては、広報やホームページなどによる情報発信のほか、パブリックコメントの活用などについても検討していく。

これに加えて保健福祉部理事が様々お答えですが、ざっくりまとめると、センセご指摘のように、工事の方式や収支計画などについては、複数シナリオでのシュミレーション、また様々な発注発注方式の検討など、基本計画策定の中で検討していくとお答え。

 

松本センセの第2問、今後、他の自治体病院と比較検討することになると思いますが、どの自治体の病院と検討するのでしょうかと追及。参考にならない例をみても仕方ないし、平均値とったりしても意味ないよと。加えて、最近の事例みてると新しい病院でも待合スペースが狭隘で混雑する例が多いので、十分工夫してくださいよとご指摘。また、今後計画の策定についてコンサル会社に発注すると思いますが、発注内容はどんなもんじゃいとご質問。

 

これに対して保健福祉部理事、今現在具体的に、比較対象として想定している特定の病院はないですと。コンサルに委託して、いろいろ教えてもらう予定ですと。あと、待合室の面積については、検討していきますと。

(コンサルへの発注内容については、ごちゃごちゃごまかして直接に答弁なされていません。まあ、発注内容も現時点で白紙ってことですかね。)

 

これを受けてセンセ、よくよく検討してくださいと念押しして、この件に関するやり取り終わりです。

(コンサルってーのがなんともですよね。真偽は不明ですが、パ●ナが自治体を食い物にしてるってー話はよく聞きますが。事業者の選定はきっちり基準を定めて、市民のことを考えて提案をしてくれるコンサルを選定してほしいですね。。。)

 

②布施南地区のデータセンター建設

本件については、ワタシ何度となく取り上げております。で、今回も柏市側の答弁は過去答弁と大差ない印象だったので、その点は残念ですが。松本センセがかなり強い口調で、柏市を追求しておりましたので、先生の問いを中心に抜粋。

(ちなみに松本センセは本件について前回の定例会でも追及されています。その時の記事は→市民サイド・ネット松本センセ(太田市長政治姿勢、布施地区データセンター、12/10日) - わたしかしわしみん (hatenablog.com)

 

第1問、都市部では本件の地区計画を定めるにあたり、千葉市流山市の事例を参考にして31mの高さ制限を決めたとのことだったので、前議会で千葉市の事例を紹介したけど、住宅地側の高さ制限は事実上20mであることを示したと。他の自治体事例の優れた点を学ばず、31mの部分だけ切り出して反映したく柏市の「都市部の調査能力に疑問を抱かざるを得ません」(発言ママ)

(参考にしたと言っている事例を全然参考にできていないので、能力がないか、悪意があるか、どっちかジャネーノと。)

センセ、今回は流山の事例をご紹介。詳細は省略しますが、これも住民目線に立った工夫がなされていることに触れています。

そのうえで、地区計画策定の中では、自治体側がどのような町づくりを目指すのかを明確にし、周辺住民の住環境に配慮して事業者側と適切な交渉をして行くことが求められていますと。「なぜ柏市役所都市部では、千葉市流山市のように住民の側に立って事業者と交渉できなかったのか検証する必要があります。課題認識を示してください。また、今後の事業者との調整の中で、市役所はどのように変わるのかお示しください。」

(センセ、雰囲気がとてもクールなので、あまり映像見てる限りは淡々と問われている訳ですが、かなり厳しいご指摘をされています。こうした厳しいご指摘をなさるだけ、きちんと、丁寧に周辺事実をお調べになっています。)

 

これに対して都市部長、センセが聞いていないことも縷々説明していますが、布施南地区のデータセンターにつきましては、現在、事業者により一号棟の建築工事が進められている状況ですが、市としては、これまで周辺住民から寄せられた都市計画や道路整備、建物規模や緑化など、さまざま意見交換を行なってきましたと答弁。また、昨年6月からは、毎月一回のペースで周辺住民、施工者、市による定期的情報交換会を開催していますと。今後の市としてどう変わっていくのかについて、事業者と周辺住民の皆さんが良好な関係を築きながら事業を進めるべきであると考えているので、事業者に対して丁寧な説明を対応を行うよう引き続き要請し、工事に関する話し合いに市も参加するなど、必要に応じて対応を継続していきたいと考えていますと。

(センセは、どうして住民側に立てないのか、と聞いたわけですが。この答弁では、市は事業者と一緒に説明してきました、とか、住民と事業者が仲良くできるよう頑張ってきましたと説明しているに過ぎず、センセの質問に答えているようで全く答えになっていない、むしろ正反対のことを答えているように聞こえます。)

これを受けて松本センセの第2問、流山市の事例詳細について知っていたかと、千葉市流山市で住民側に立って事業者と交渉し、情報を引き出し、工夫したことを知っていたかと更問。

 

これへの都市部長の答弁は、ほとんど意味不明ですが、参考にしたとしている千葉市流山市の事例の詳細については知らなかったという答弁だと思います。高さ制限が31Mとなっていることを参考にして、布施南でも反映したと。

 

松本センセ第3問、31mというところだけを切り取って参考にしているから、おかしなことになってしまうんだと。千葉市流山市は、最高の高さは31mなのだけど、色々工夫して、事実上の高さはもっと低くなるように工夫しているところが最も重要なんじゃないかと。そこを参考にしないで31mのところだけ参考にしましたと言ってるから、住民と認識がずれてんのよと。「その点についてどのように反省しているのか教えてください」。

(反省wwwこれに対する答弁はもう意味不明ですので取り上げません。反省の辞はなかったことだけ申し添えます)

(松本センセが柏市に求めているとおり、これ、柏市の杜撰なまちづくりをきちんと反省していただく必要があるように思いますねえ。。。ワタシとしては、地区計画の運用があまりに恣意的に見えるのが気になって気になって。関連記事は→柏市地区計画(柏駅西口再開発、柏たなか、布施南) - わたしかしわしみん (hatenablog.com)

 

ではノシ