わたしかしわしみん

柏市議会、柏市政の観察記録

R4①柏清風、公明党、共産党代表質問(行財政運営、柏駅再開発、柏市組織再編、自治体新電力会社設立検討)

令和4年度第1回定例会の代表質問についてざっくり所感など。。。

 

まずですね。。。長い。質問も長けりゃあ答弁も長い。質問1時間で答弁も1時間以上と。視聴者フレンドリーではないですな。そして、長い結果、第2問(更問のパート)に10分も時間が残りませんので、議論が深まりません。質問者は、事前通告を行い、読み上げ原稿をせっせと読み上げ、役所サイドは通告への答弁書を粛々と読み上げるということでして。そんなんなら、もうその原稿を丸ごとホームページにアップしてくれたらいいですよ。

 

で、今回の代表質問は柏清風と公明党共産党の3会派だったのですが、それぞれ同じような問い立てばかりでして。見てると、これはデジャブですか、てな感じの不思議な感覚に襲われること数多てな具合でして。ワタシ、これでもかなり見た方だと思います。ただ、すべてをご覧になっている方はホント市役所の方々など、ほんの一握りではないでしょうか。それくらいに、同じシーンの繰り返し、金太郎飴みたいな代表質問です。代表質問なんてそんなもんです、ってことかもしれませんが、もう少し魅せ方を考えていただけないでしょうか。

 

ということで、これどうやってとりあげましょうかと思案した訳ですが、ワタシが気になるトピックについて、適宜取り上げ、会派ごとのスタンスが何となく見えるものはそれに触れていこうかしらと思っています。取り上げるトピックは、①行財政運営について、②柏駅周辺再開発、③市の組織改編、④新電力会社設立の3点です。

 

ちなみに、各代表質問の事前通告は下記URLから見れます。

令和4年第1回定例会質疑並びに一般質問通告者 | 柏市役所 (kashiwa.lg.jp)

 

①行財政運営について

予算議会ですからね。3会派それぞれの質問を通じて感じた財政へのスタンスはワタシの独断と偏見で以下のとおりです。あくまでワタシの超主観です

 

柏清風の質問要旨

選挙時の公約を実現して行くことは政治家にとって大切です。しかしながら、釈迦に説法とは存じますが、市長選挙の候補者から、市長の立場になった現在、改めて当事者、関係者の声に耳を傾け。柏市全体のバランスを見ながら事業を展開して行くことが重要になってくると考えます。市長ご就任にあたり。さまざまな指標を用いた形で、中核市等との比較で柏市の財政状況について説明があったと聞いています。そのようなデータを踏まえ、今後どのような行財政運営を目指していこうとを考えでありましょうか?

 

(ワタシの聞こえかた:選挙公約では積極財政っぽい感じだったけど、市長になったら色々わかったでしょ?各事業のバランスに配慮した慎重な財政運営が重要ってわかったでしょ?まさか、他の中核市対比で様々な公共財が少ないから、これを改善するなんて言わないよね?)

 

公明党の質問要旨

(予算の資料を示しつつ)義務的経費にも踏み込んだサイズ見直しが必要です。国際情勢も不安定な今、コロナからの景気回復も4-5年かかるとも言われております。公約実現へ積極的財政編成とも言われておりますけれども。柏市の将来世代へ負担軽減の視点も忘れてはいけません。市長いかがお考えがお尋ねをいたします。

 

(ワタシの聞こえ方:もっともっと節約しなきゃヤバイですよ。特に義務的経費(ざっくり、お役人さんの人件費とか、生活保護費とか、市の借金の返済費用などです)の削減をやりましょう。まさか公約実現のために借金増やすとか言わないよね?借金増やしたら、今の子どもたちがツケを払う羽目になりますよ。)

 

共産党:大規模開発にたくさんの税金をつぎ込むより、住民福祉にお金をまわしてください。

 

 

これらに対する太田市長の答えはざっくり以下。カッコ内はワタシの聞こえ方。

柏市の財政状況について、他の中核市平均では人口が減少傾向であるなか、柏市の人口は増加傾向を維持しており、それに伴い税の歳入も微増傾向にある

柏市は人口増えてるから収入増えてんだよ。財政縮小主張する前に、人口増にどう対応するのか考えてんのかおらあ)

柏市を含め多くの団体において少子高齢化等に伴い扶助費は増加

(扶助費の増加なんてーのは、全国津々浦々、どこでも課題になってんの知ってるでしょう。)

・行政需要の増加に対応する財源の確保が課題となる中で、柏市では新規の市債の発行を抑制するなど、将来世代に過度の負担を残さないよう配慮してきた

(市債だって財源の調達手段の1つだけど、公明党さんの言う通り、これまでは市債抑制してきたよね?節約だって頑張ってきたけど)

・一方で、今後の財政運営の見通しとしては、生産年齢人口の減少などから、収入の大きな伸びが見込めない中で、社会保障にかかわる経費の増加が続く。しかし、柏市の公共施設やインフラ施設などの多くは、高度成長期から昭和50年代に整備されたもので、今後、一定期間に更新が集中する見込み

(今後も、扶助費も増加する見込みだけどさあ、もう柏市の公共施設ボロボロだよ?工事しなきゃだけど、この期に及んでまだ節約だけでどうにかなると思ってんの?具体的な代替案もってきなさいよ)

・いわば街づくりの転換期にある中で。こうした公共施設等の老朽化対策、あるいは防災減災への投資はしっかりとおこなっていく必要がある

(具体的な代替案もってこないならね、柏市としては大事な時期なんで、やるべきことはきっちりお金使ってきますから)

・このような状況を踏まえ、持続可能な都市経営の実現に向け、市債や基金を有効的に活用しつつ、メリハリの効いた行財政運営を進めるため、政策の優先順位を明確化する。

(そん時は、お金借りたり貯金取り崩すことも全然あるから。もちろん、事業の優先順位つけてやるから、心配しなくていいからね!)

 

柏清風さんも、公明党さんも、やたら節約財政を求めるんですが、いったい誰得なんですかね。その割に、開発事業などにはなんかポジティブな雰囲気を感じるのですよね。節約要求も結構ですが、その代わりセンセ方のポケットマネーで、柏市南口のデッキの歩道のタイル剥がれとか、ハウディモールのぼこぼこ道路とかすぐに補修してくれませんかね笑

 

ちなみに、ワタシの柏市の行財政に対する目線は過去記事のとおりです。

柏市行財政に関する私見(行財政ってなにさ、将来負担比率が「ー」ってなんなのさ) - わたしかしわしみん (hatenablog.com)

 

柏駅再開発

これについては、まず柏清風古川センセの質問と回答を取り上げます。

 

古川センセ:太田市長は、この事業について、一度立ち止まって見直して行く必要があるとのご意向とお聞きをしてございます。

(あら、そうなんですか。誰から聞いたんですか)

 

古川センセ:この議会で一部が主張している事業凍結を意味するのでしょうか?お聞きいたします。西口北地区の再開発事業は、組合施行でございますので。一時凍結は実質的に事業の中止を意味するのではないかと考えます。またどのようなタイミングで事業に対するご判断をするつもりなのか、お聞かせをください。

(一時凍結が実質的に事業の中止を意味するのか正直よくわかりませんが)

 

太田市長(要旨):準備組合では、株式会社タカシマヤが準備組合を離脱したことを受け、高島屋本館を施行区域から除外した場合の施設計画案を検討を行っているところです。といたしましても、現在再検討している情報を共有しながら、駅前の課題解決につながる性格となっているのかを確認しながら、最終判断してまいりたいと思います。

 

(ということで、市長は、ご自身のスタンスに対する古川センセの問いにお答えになっていません。こういうやり取りを聞くと、市民としてはモヤっとするんですよ。だから第2問で、きちんと更問いして、市長のスタンスを引き出してほしい訳ですが)

 

この点については、共産党の矢澤センセの問いも紹介いたします。

 

矢澤センセ:住民自治を旨とする自治体が大型開発を進めようとする場合、徹底した情報公開と住民の判断という民主主義の民主主義的な手続きが必要です。前市長は情報を積極的に公開しようとせず、住民の判断を求めようとはしませんでした。太田市政では柏市柏駅周辺の再開発を含めた今後の大型事業に、どのような姿勢で臨むのか改めて撮りたいと思います。

 

太田市長:本事業は、施工予定区域が柏駅前という立地から市民の関心も高く、準備組合での検討に関して情報発信して行くことは重要と認識をしております。

(そらそうですな)

太田市長:このことから先般、準備組合に対し、計画の検討状況の報告も含め可能な限りの情報発信について申し入れを行ったところでありますが、高島屋本館を施工区域から除外した場合の移設計画案の再検討に時間を要しており、理事会も昨年の12月以降開催されていない状況となっています。

(ふむふむ。暗礁に乗り上げましたな)

今後検討内容に進展があり、準備組合として公開できる内容については順次情報発信するよう引き続き調整してまいります。

 

続きましては事業の実施についてです。本事業は、駅前に不足する公共空間を生み出し。防災面など地域の課題を解決して都市機能を更新して行く事業です。市としましては、現在準備組合が施工区域や施設計画案の再検討を行っていますので、検討中の施設計画案に関する情報を共有し、駅前の課題解決につながる計画になっているかを確認しながら判断してまいります。

(んー。これ、市の魅力を高める観点からの計画を前に進めてほしい<タワマンには断固反対ですが>とは思っているワタシとしては、検討が暗礁に乗り上げているのを指をくわえてみてるだけってのも、なんだかなあって感じがします。期限を決めて、アクションを起こしてほしいですね。。)

 

③市の組織改編

これについても柏清風の古川センセの質問を取り上げます。

古川センセ:率直な感想としてかなり大幅な組織改編であるという印象を持ちました。

(そうですか?ワタシとしてはこんなもんかって印象でした)

センセ:柏清風としては、組織のあり方を考える際に、まずは太田市長が掲げるビジョンが明確で、取り組むべき施策事業がしっかりと示されていること、それらを市役所職員、市民が共有した中で、事業を具体化していくための仕組みとして組織を作り上げていくことが基本であると考えます。(中略)

 

センセ:本来であれば、もっと多くの項目について代表質問で取り上げ、太田市長と議論を深めさせていただくつもりでございました。

(いや、時間考えてくださいよ。更問いほとんどできてなかったじゃないですか。。。)

センセ:しかし、事前のヒアリングの際、相当数の項目について、市長と担当者の間で充分な意思疎通が図られているのかなというような意見が、会派の中で出て参りました。そして話し合った結果、通告問いをかなり絞ったという経緯がございます。

(柏清風のセンセ方の主観です)

市長就任後まもない状況でございます。新型コロナウイルス感染症の対応に相当の時間をとられていたことも影響していると、推察します。太田市長の思いを職員の方々が充分に与取れていない。太田市長がご自身の思いを職員の方々に充分に伝え切れていないのではないかと。組織としての政策の方向性が充分に共有されていない中で。あえて変更して組織の王幅改変を行うことについて。わが会派では厳しい意見が多くございます。(中略)組織改編を行えば、市長のメッセージが市民の皆様や職員の方々に伝わるであろうというそのようなお考えなのでしょうか?

 

(すっげー長々と質問してますが、要するに、センセ方が役所の皆さんからヒアリングをしている限り、市長と役人さんとの意思疎通が不十分であると感じたと。そうした中で組織改編を行うなど、混乱のもとで笑止千万ということですな。)

 

これに対して

 

太田市長:政策を実行するにあたり、昨年12月から本年1月にかけて計6日間。各部署に対し、政策提言に関する部局長を中心としたアリングを実施し、またこの三ヶ月間において各部局と連日議論を重ね、今後の4年間における政策実現に向けたロードマップの確認と、優先して取り組む施策と今後の課題について共有を図りました。

(たくさん意思疎通図ってますよということですね)

太田市長:各部局とのヒアリングを通じて、施策を効果的かつ効率的に進めるために組織改編が必要であり、それが市民サービスの更なる向上につながるとの考えのもと、組織の見直しを判断したところです。

(古川センセの言う通りやっていたら、日が暮れてしまいますよといことでしょうか笑)

太田市長:今回の組織再編におきましては、大きく四つの観点から見直しを行っていきます。

①危機管理体制の強化

(部署ごとに危機管理を行っているのが危ういので、危機管理専門部署を作るってことですな)

②情報発信の体制の構築です

(これは以前も市長が仰ってましたが、それぞれの部署がツイッターやらで思い思いに情報発信している体制を廃止して広報部作りますと、そんで地域ブランディングもやりますと)

③行政のデジタル化の推進

(行政サービスのデジタル化推進は、部署横断的な取り組みなので、そのための体制を整理しますと)

④各部署の所掌事務の整理

(現状の各部署の所掌は、不必要に分散されていたり、重複していたりするので非効率なので整理しましたと)

 

(本件について、市長のご説明はリーズナブルだと感じました。一方で、古川センセのご質問中、なんか市長と役人さんの間で意思疎通が不十分なんじゃないか、みたいなくだりがありましたが、それ質問するのにいります?って感じましたが。)

 

自治体新電力

なんかですね、自治体新電力会社を設立することを検討しているようなんですよ。

柏市が出資して設立する電力会社ですが。

 

市長の説明のポイントは以下です。

・地域の再生可能エネルギーを持続的に導入する取り組みに、自治体が出資する自治体新電力は、自分たちが住む街で使うエネルギーを地域で生み出して活用する仕組みであり、再生可能エネルギーを通じて地域の活性化と環境対策の両立を図る未来を見据えた取り組みと認識

(うーん、、そうですか)

・限定された地域を対象に電気供給とあわせて地域の経済循環や脱炭素化など地域課題の解決の主体となることが、自治体新電力の真の意義と捉えております。

(餅は餅屋といいますし、既存の電力会社に電気供給はお任せすることではダメなんですか?それに、地域課題の解決の主体は、他でもない柏市役所さんであって、電力会社に担ってほしくはないのですが、、)

再生可能エネルギー主体のまちづくりを積極的に進めたい私としては、地域全域で行うことが望ましいと考えておりますが、持続的な地域の発展には地域主体で進めながら、そのノウハウを地域に取り組み、徐々に地域全体に拡大してことが重要

(それで。。。?)

・このため、一定の地域特定のある沼南地域で取り組みたいと考えている。

(なにゆえですかーーーーーーー???)

・現在自治体新電力会社節の第一歩として、地域が保有しているポテンシャルポテンシャルの把握と、沼南地区にある旧沼南町一般廃棄物最終処分場の敷地を活用した大型太陽光発電設備の設置や、民間の太陽光、太陽光発電設備からの余剰電力を活用する事業化について、各部署に検討するよう指示をしているところです。今後事業化検討段階での全体像がまとまりましたらを示したいと考えております。

 

(えーーとですね、第1印象は、大反対です。大体、こんなもん、どうせ赤字になっちゃうと思いますよ。前向きな取り組みは結構なんですが、その前にやるべきことが山ほどあると思います。というか、こんなん取り組むくらいであれば、公営企業<水道とか>の財政運営の改善に汗かいてほしいのですが。現場はまた一から大きな事業やらねばならないと疲弊してますよ)

 

(全体として、市長のお答えはリーズナブルなものが多い印象ではありますが、これは極めて意味不明だと思います。あと、様々な施策について、関連部署の検討を指示した、という説明が多々あるのですが、柏市職員さん元気ですかーーー?公明党のセンセ方の圧力に負けず、残業代はちゃんと申告してくださいね!自治体DXが進めば残業減る(らしい)のでそれまでの辛抱ですよー、てな具合で、柏市職員の皆さんの健康面が心配になるのでした)

 

ではノシ