わたしかしわしみん

柏市議会、柏市政の観察記録

無所属・内田センセ(柏駅西口再開発・12/9日)

12/9日の無所属・内田センセのご質問。

様々ご質問ですが、ワタシが最も関心を持っているテーマの1つである柏駅西口再開発についての質疑を取り上げます。

 

内田センセの第1問でのご質問、柏駅西口再開発については、高島屋も計画から離脱してしまったので、一度計画を凍結して、一度市民のみなさんのご意見を聞いてみてはいかがでしょうかとご質問。

 

これに対して太田市長、現在、百貨店や地権者の意向を踏まえ、区域設定や施設計画案について準備組合が再検討に着手したとの報告を受けたと。この事業は地権者が都市再開発法に基づく組合施行による再開発事業を目指しているので、市としては準備組合に対してしっかり検討を重ねるよう、課題を解決できる計画になっているか検討状況を確認していきたいと。

都市計画法に基づく組合施行による再開発ってのが、ちょっと難しくてわかりませんでしたので、ちょいと調べたことを後述します)

 

内田センセ、いったん凍結して市民の意見を聞いてほしいと質問したのだが、市長はちょっとお答えになってないと。市民の声はどうやって聴いていくのかと再度ご質問。

 

都市部長、百貨店を入れた計画のときに、市として公共空間についての意見を市民に聞いたと。今組合のほうで、百貨店の意向を踏まえた計画の再検討に着手しているので、その計画が見えてきたところで、同じようなかたちで市民に意見を聞くのか、違う方法で聞くのか、準備組合と調整して検討していきたいと答弁。

 

内田センセ、パブリックスペース以外についても市民の意見を聞いていくということか、と更問。

 

都市部長、前回聞いたときにはパブリックスペースについて意見を聞いたが、その他欄で計画全体に踏み込んだ意見が寄せられたので、準備組合に伝えたと。基本的には、パブリックスペースについて意見を聞くことになるとご説明。

 

内田センセ、そうすると市民参加というものがなかなか見えてこないと。この事業は、絶対的に反対という人、タワマンには反対の人、賛成の人、色々いると思いますと。計画全体について意見を聞く機会がないと、地権者と市民の思惑だけで事業が進むと。そう述べたうえで、準備組合に市民の意見を反映できる仕組みはあるのか、とご質問。

 

都市部長、事業が組合施行ということで、地権者が進めていく枠組みになっていると。区域外にも影響があるので(近隣区域の人に?)意見を求めていく機会はあるが、市民全体に意見を聞いて事業に反映していく制度はない。市民から吸い上げた意見を市として組合に伝え、検討をしてもらうよう伝えていくと。

 

内田センセ、再開発事業全体に対して公聴会は開けないのかとご質問。

 

都市部長、公聴会の開催可否について現時点でお答えはできないと。制度としては、都市計画手続きの中で条件がそろえば(開催する)ということになると。

 

内田センセ、仕組みは確保されているので、仕組みが使えるように準備組合と調整してほしいと。再開発に賛成している訳ではないが、せっかくやるのであれば、駅前という公共性の高い場所であり、数百億円という補助金を支出するので、支出根拠として市民の意見反映が重要なので、公聴会も含めて準備組合と調整してほしいとご要望。ところで、再検討に着手しているとのことだが、百貨店、高島屋は現在再検討にオブザーバー参加しているのかとご質問。

 

都市部長、現在、高島屋は再検討のメンバーにいないと。現在、再開発の区域設定から再検討している状況だが、ある程度の内容が固まったところで、(高島屋の存在感の大きさを踏まえ)高島屋に対して意見を聞いていくことになるだろうと、市としては思っていると。

 

内田センセ、高島屋に対して、再度検討に加わってもらえるように、準備組合は再交渉しているのかとご質問。

 

都市部長、高島屋は組合を離脱する際に、再度検討に加わる条件を提示していると。その条件に応じることができるのか準備組合としてきちんと検討すること、現在もう一つの案も検討しているので、それら検討がまとまっていかないと高島屋と交渉することは難しいと。なのでオフィシャルな交渉はしてない認識とご答弁。

 

内田センセ、もう一つの検討というのは何か。高島屋の要望である、(売り場?)床面積の拡大のための案と、高島屋抜きの案の2案を検討しているということでよいか。

 

都市部長、現時点では高島屋要望の床面積拡大は検討していなくて、区域の再設定のなかで、高島屋を外すか、一部入れることが可能なのか、ということを検討していると。

 

内田センセ、その過程から情報を市民に公開し、市民からの意見をしっかり聞くべきだと。それがハードルが高いとしても、できるだけそうした視点で再検討が進むようにして欲しいとご指摘。

 

(えーと、まず、ワタシが超ざっくり調べたところだと、都市開発のかたちとして、ざっくり形態が2つあって、①ひとつは既存の地権者が権利を残したまま進む再開発、②もうひとつは再開発者が地権者から土地権利をすべて買い取った上で進む再開発ですと。前者は、各地権者の主義主張の調整が必要ですが、後者は再開発者の意向でスピーディーに事業を進めることができますと。で、柏市が繰り返し、組合が組合が、と言っていることからわかるように、本件は①のタイプの再開発なんだと思います)

 

(で、ここまで調べて浮かんだ次の疑問は、本件の準備組合と柏市の関係性はどういうことなんでしょうかということ。大規模な開発で、駅前という公共性の高い空間、道路や歩道も含む開発になる訳で、柏市は利害関係人のはずですよね?準備組合のメンバーではないのですかね?)

 

(いえ、こう思うことの背景はですね、柏市の答弁に滲む他人事感が半端じゃないからなんんですよ。センセ曰く数百億補助金も出すと、再開発には公共設備も含まれると、柏駅という市内外の人が利用する市にとって極めて重要な公共空間の再開発であるにもかかわらずですよ。地権者がーとか、百貨店が―とか、組合が―、とか。そんなんばっかなんですよ。まずね、市がどういう考えかさっぱりわからない。市議会をみてもわからないんだったら、おしまいじゃないですか。

 

(地権者の立場に立ってみてもですよ、駅前という場所の重要性を当然わかっている訳で、勝手な開発を進めて市民から後ろ指刺されることはしたくない思いがあると思うので、市民がどう思うのか、市がどう思うのか、とうぜん知りたいし、開発のなかに取り入れられるものは少しでも取り入れていきたいはずですよ。ところがどっこい、柏市が何考えてるかわからん、市民の意見を集約することもしないときた。これじゃあ準備組合のみなさんも不安で意見まとまらないんじゃないでしょうか。)

 

(この間、議論みてきて思うことは色々ありますが、様々な問題の根底には柏市の無責任体質が寄与している部分が大きいのではないかと、感じています。それがどこでうかがわれるか、今後ぽちぽち書いてきますから。)

 

ではノシ