わたしかしわしみん

柏市議会、柏市政の観察記録

無所属・上橋センセ・出生率と性教育・柏駅西口再開発・布施地区データセンター(12/7)

(ワタシ、ウィークデーは普通にサラリーマンしてますし、この時期は割と残業多いのでなかなか市議会のペースについていけないですな。まあ、多少タイムラグが出るとしても、市議会見てblog書くのは自分の肥やしになると思いますし、ニュース記事とかで知れることとかは、結構表層的なものだったりするので、マイペースにやっていきます)

さてさて、上橋センセのご質問。初日のご質問見て衝撃を受けたのがこの上橋センセ。何と言いましょうか、お考えに頷けるかどうかはともかく、センセのご質問、ご発言が、ワタシの見識のはるか向こう側から飛んでくるので、物事を深く考えられるきっかけになるのですよ。今回もそんなことがありました。

 

今回は、柏市サイドの答弁はパスで、センセのご質問だけいくつかピックアップ。

 

出生率性教育について

先日のセンセのご質問に対する柏市の答弁(こんな10万円配って出生率が上がるのか、上がらないだろう!というご質問に、子ども部長さんが、今回の給付金は子育て支援であって、出生率改善を企図したものでない、と答弁した一幕)を引きつつ、センセは、不妊治療とかは別途あるけど、基本的に子育て支援少子化対策としてやるのであってそれ即ち出生率改善でしょうとご主張。そのうえで、この間、今回の給付金も含めて、経済的な支援策では出生率の向上に寄与しないことがある程度実証されたと持論を展開。そのうえで、出生率改善には性教育の転換が必要だと(これまたwww)

 

センセ曰く、世の中のセックスに対するネガティブなイメージが強すぎであると、セックス一番したいときにセックスしたら不倫だとかなんだとかでネガティブな報道に終始すると。本来セックスというものは素晴らしいものなのだから、もっとポジティブなイメージを若者が持つような性教育を行うべきであると。なお、センセ、質問途中に、セックスの素晴らしさを主張するべく、エーリッヒ・フロム著『愛するということ』の一部を朗読なさっています。ご興味ある方はぜひ市議会の配信をご覧あれ。

 

(いやあ、最初センセのご質問見た時には、凡人のワタシは先生のお考えに全くついていけませんでした。今なお、先生のご主張を理解しかねている部分もあるのですが、ご質問それ自体には考えるべき論点がたくさん含まれています)

 

(まず、子育て支援少子化対策のあり方について、真剣に考えなおす意味があると感じました。センセのおっしゃるとおり、子育て支援の名目で行っている今回の給付金、確かに少子化対策には全くならないとおもうのですよ。10万円貰ったから3人目頑張ろうかーってなりませんもんね。ただ、従来は、子育て支援って、センセのおっしゃるとおり、少子化対策の文脈で言われることが多かったですよね。今回の給付金、高校生以下の子を対象にしているで、まあ、子どもの進学準備とか、クリスマスプレゼントに充てられれば、それは子育て支援になるのでしょう。センセのご質問が明らかにしたのは、今現在いる子どもを支援する意味での子育て支援と、子どもを産み育て安い環境の整備改善という意味での子育て支援は、別のものとして認識すべきであるということ、後者の議論を置き去りにすべきでない、ということだと理解しました。センセに言わせれば、今回の給付金は、子育て支援ではなく、単なるバラマキであると、こういうことですな。実に深い議論です。)

(ただ、ワタシ、性教育出生率にどこまで効くのかはよくわかりません。確かに日本人は性教育をややタブー視しているところもある<実際、保健体育のテストで高得点を取るとほぼ確実に教室でスケベだのとイジられますwww実体験です。>ので、性教育の充実には意味があると思います。最近また梅毒の患者数とか増えてるようですし、性行為の意味、それにまつわるリスクなども含めて、早いうちに正しく理解することはとても意味があると思います。)

(一方で、最近の出生率の低下は、要因が複合的なものであるように感じています。例えば、そもそも、結婚して子どもを産み育てるということが、ライフプランの一つの選択肢に過ぎないという価値観の広まりは大きいと思います。別に結婚しなくてもいいし、子どもを持たなくてもいい、持ちたくても叶わない人もいる、そういう人たちが全部ひっくるめて気持ち良く過ごせる社会の実現、というのが最近のグローバルスタンダードですからね。こういうのをダイバーシティとか、インクルーシビティとか横文字で軽々に言うこともできますが。)

ダイバーシティもインクルーシビティも結構なんですが、昨今の社会風潮でワタシがとても気になっているのが、あることの素晴らしさを主張すると、「価値観の押し付け」と批判する風潮です。なので、子育ての素晴らしさとか、子どもの可愛らしさとか、会社で話しづらかったりするんですよね。きっとTV番組とかもそうじゃないですかね。子ども虐待のニュースはたくさん報道されますが、いかに子育てという事業が尊いものかの特集はあまりみないですし、、)

 

(とかなんとか、すごい色々考えさせられるんですよね。先生のご質問により。ほんとはもっといろいろ書きたいことありますが、きりないのでこの辺で次)

 

柏駅西口再開発について

先生曰く、柏西口再開発の構想聞いたときは、まじびっくりしたと、だって50年前の柏駅東口の再開発のようなものを夢見てると。おいおい、当時と今、全然社会が変わっているのに正気ですか、と。当時は、高度経済成長期で、高度経済成長期終わって以降、日本は成長らしい成長がなく、岸田総理が言う成長戦略もぜんぜんピンと来ないよと。日本全体としての成長ビジョンがないのに、再開発なんてしたって駄目だよと、成長ビジョンが見えるまでは凍結したほうがいいよと。おそらく、高島屋が計画から抜けたのは、この辺のマクロ経済がわかっている人がいるんだと、柏市にはマクロ経済がわかる人いるんですかと。

 

柏駅西口の再開発について、詳しいことは存じ上げないんですが、とりあえずタワマンが3つ建つ計画なんですかね。これ知った時点で、ワタシはまじかよ。。と思いました。)

(最近の駅前の再開発って、ほんとどこもかしこもタワマン建つんですよね。そういう駅前再開発が続いてもう20年近くなるんじゃないですか。駅前の風景が金太郎飴みたく同じ場所が増えましたよね。まあ、補助金とか税制が影響しているということでしょう。)

柏駅の近くで言えば、流山おおたかの森とか、柏の葉とか同じような街の作りですよね。誤解なきようう申し上げますが、私は、おおたかも柏の葉も素敵な街だと思いますし、決してこれらの街が悪いとは思っていません。でも、柏西口にタワマン3つはダメだと思います。なぜかというと、おおたかや、柏の葉という場所は、開発によって繁栄した街である一方で、柏はすでに成熟した街があるからであり、そしてその街は多数の地場の個人経営の商店、飲食店により形成されていると感じるからです。そういう街の駅前にタワマン3つドーンというのは、全然しっくりこないです。私10年以上東京に住んでましたが、私の感覚では、柏って高円寺とか吉祥寺に近い街だと思ってます。高円寺の駅前とか吉祥寺の駅前にタワマン3つ、、誰にも支持されないと思います。それと同じ感覚です)

(ただ、先生のご主張にはワタシ賛成できない部分があって、それは、国の成長ビジョンが見えるまで開発を凍結せよ、というご主張ですね。国の成長ビジョンなんて当面見えてこないとワタシ思っていて、それを待っていると駅前が古びる一方だと思いますので、施設の老朽化や、交通の不便等を改善する再開発は絶対進めるべきです。ただ、そのビジョンは、もう一度柏の良さを活かせる街を目指したものにしてほしいんですよね。それにタワマン3つが必要なら、是非ご説明願いたい。)

 

③布施地区データセンターについて

センセ曰く、布施データセンターの建設については、土地の多くが傾斜地なので、建物を建てる平面地だけでみると建ぺい率がものすごく高いし、その結果、近隣住宅の日照に影響が出ると。そしてこの建設をすすめるプロセスに問題があって、周辺住民は大変困惑していますと仰ってます。太田市長にいっぺん現地を見てくださいとも仰いましたな。

これに対しては太田市長、このデータセンターの建設については、土地の活用について困っていたところ、事業者から提案があり渡りに舟の案件でしたとご説明。ただ、これまでのプロセス(周辺住民への説明など)について問題があったことはお認め。もう少し丁寧にすべきだったと。これからは事業者に指導して、丁寧に説明していきたいと仰いましたな。

(どんなデータセンターができるか存じ上げませんが、ワタシの知る限り、データセンターって結構まとまって建ってるんですよね。この辺だと印西市とかにいっぱいデータセンターがあるんですけど。なんでそんなまとまって建つのか、なんか理由がありそうなもんですけど、とりあえず布施地区ってそういうお土地柄じゃないですよね。そうすると、ポツンと一軒データセンターってことになり、なんでそんなところに建てたんですかって自然と気になる訳ですが。。。直ぐ思い浮かぶのは、余程その土地を安く売ったとか、当該事業者と市の関係者に知り合いが<この部分の記述は著者の推敲により削除されましたwww>)。

 

やっぱセンセのご質問は勉強になりますな。

ではノシ