わたしかしわしみん

柏市議会、柏市政の観察記録

共産党・矢澤センセのご質問・就学援助・子ども議会(12/6日)

共産党の矢澤センセのご質問で、興味深く感じた質問を2点ご紹介します。

 

1点目は就学援助支援の利用状況について。

ワタシこの支援の内容について詳しく存じ上げないですが、費用とかの補助が受けられるのですかね。その利用者数について、小学校1年から、中学校3年生までの状況をみると、近年一貫して、小1のときの利用が少なく大きくなるにつれて利用が増えるという傾向が見て取れると。

この傾向をみて、矢澤センセ、差別的な扱いを受けることを恐れて制度が使いづらい状況があるのではないかと。申請書を全員に配付し、利用の有無にかかわらず全員から回収するほうがよいのではないかと。

 

(利用状況の解釈については、単に子供が大きくなるにつれて教育費も増えるということを反映しているともとれますが、センセのおっしゃることはよくわかります。ワタシ小学校低学年のころ肥満児だったのですが、毎年肥満児だけに謎の封筒が学校で配られるのです。それはプール教室のお誘いなのですが、なにせ太った人にしか配られないのですから、配られない他の無邪気な子どもが、それなにー?とか寄ってくる訳ですよ。見せられるわけでもないし、恥ずかしいったらない。他の肥満児との間に変な連帯感はでましたが、そういうのは全員配付でいいと思うんですよね。)

 

2点目は子ども議会について。どうやらお隣の我孫子市では子ども議会なるものをやって、子どもが議会制民主主義を学ぶ一貫として単に議会ごっこをやるだけでなく、なかには実際に事業化する提案もあると。こうした子ども議会の積極的開催を求めますと。

(確かにこういう試みがあると、もっと政治を身近に感じますよね。)

 

第1問について、学校教育部長のご答弁。川崎市では、就学援助支援の有無にかかわらず申請書を回収していると。ただ、対象外の世帯から申請書を回収することについて、当該世帯の保護者からの理解を得ること、学校現場で追加的な事務負担への対応が必要になると。周知方法の改善に継続的に取り組んでいきたいと。

(まあ、これは、端的に言えば、あんまり意味ないと思ってるし、現場で面倒な声も上がるから我慢してちょ、ってことですな。)

 

第2問について、子ども議会の意義は大きいと理解していますと。ただ、子どもの参加が一部にとどまること、子ども議会の開催にともなう追加的な負担が生じることから、開催は慎重に検討する必要があると。現在具体的に子ども議会の計画はないけれど、社会科とか総合的学習のなかでの取り組みを検討していきたいと。

(これも、かなり後ろ向き発言ですね。この程度のことがそんなに難しいんですかね。。。)

 

で、これらの質問は個人的には面白いと思ったのですが、質疑のほうは、他の質問に時間が割かれ、これ以上踏み込んだ議論はなし。なんか、教育に関することについて、もう少し前向きな方向での回答が柏市からあってもいいように思いましたが。。少なくとも、答弁があまりにも定型的な答弁で、まるでやる気を感じません。現場の追加的な負担を盾に、慎重に検討するといってお茶を濁すというのをいったいどれ程繰り返してきたのか、と思うほどに、答弁に中身を感じません。現場の負担を抑えつつ、議員から提案されている取組の意義を最大限活かす枠組み形成に頭を絞るのが行政の仕事だと思います。そこを考えた結果として出てくる課題があるのであれば、それはもう少し具体的にシェアしていただいて、それを乗り越えて実現するための予算なり、マンパワーなりを貼り付けるための措置を議会に議案として挙げればよいと思います。

 

国会のほうが中身はくだらないんですが、議員と官僚との間の緊張感を感じます。一方で、柏市議会には、議論の中身は感じますが、議員と市職員との間に緊張感がいまいち感じません、、、私の気のせいでしょうか。。。

 

ではノシ