わたしかしわしみん

柏市議会、柏市政の観察記録

柏市での給付金給付について(11/29日)

11/29日の定例会初日では、柏市職員の給与引き下げにかかる議案のほか、さかんにニュースになってるいわゆる10万円給付に関する議論もされてました。所得制限960万ですが、高校生以下一人あたり10万円給付ってやつですね。ワクチン接種もそうでしたが、こういうの一つとっても、国会やテレビのニュースで報道されていることがいかに抽象的な内容に終始していて、皆さんの手元に実際に届くには、現場(自治体)での泥臭く、具体的な検討、実務の積み重ねに支えられているということを痛感する今日この頃。



この議案の先頭バッターはまたまた内田センセ。

(というか、柏市議会議員のセンセ方はあんまりバッターやりたくないんですかね。みんながやりたがっているにもかかわらず、無所属の内田センセが連投するとは考え難いのですが。もしバッター枠が余って仕方ないようであれば、市議のセンセ方は他に余程お忙しいお仕事を抱えているということでしょうか。内情に詳しくないので、わかりませんが)

 

第1問は、給付のスケジュールについての問い。どうやら、現状児童手当を受けている児童に関する給付は、児童手当に上乗せるかたちで年内に支給するようだが、そうでない対象(高校生)にかかる市況は、1月以降になるようだと。支給時期に差異があってはよくないのではないか、と内田センセ。あと、生活保護世帯に対する給付について、収入認定しないということでよいかと(収入認定されてしまうと、もしかするとこの給付によって生活保護支給要件を満たさなくなってしまう世帯が出てくる可能性があり、本末転倒な支給になっちゃうよね、という問題意識ですかね)。

 

これに対して、子ども部長さん、現状、児童システムに情報がない支給対象者について、振り込み先などを確認する必要がありますと。1月に入ったら、速やかに申請書を配付して、支給したい趣旨のお答え。また、生活保護世帯について、当該支給は収入認定しないとのこと。

 

内田センセ、生活保護世帯での取り扱いについては「りょ」。支給にかかる事務手続きはどのくらい前倒すことが可能でしょうかと更問。

 

こども部長、12/24日か27日までに、既存のシステムに情報が入ってる対象者について支給できるよう準備していて、それと並行するかたちで、そのほかの対象者に送付する通知の準備をすすめていますと。なので、頑張っても通知の送付は1月になってしまいますとのご答弁。

(国会議員のセンセ方や役所のとこでのあれやこれやの議論で、支給の在り方は七転八倒したわけですが、その過程では現場での対応期間などろくに考えられていないでしょう。そんで、大まかな方針が決まったら、速やかに支給する、とか言って、細かいことは現場に丸投げってのが日本のデフォルトなんで、現場は結構大変な思いをしているのでしょう。。。)



続いて、共産党の渡部センセ(ほんと他の議員はいないんか)。

またまた色々事実関係をご質問されているのですが、興味深かった問いは、「所得制限 によってどのくらいが対象外になるのか」という問い。

 

これに対して子ども部長、対象となる高校生以下の14%、人数にしておよそ7100人が対象外と見込んでいると答弁。

 

(なるほどー。まあ、そんなもんなんでしょうね。柏の葉とか、柏駅周辺に集中してそうですね。)

 

あとは、また柏市独自の検討はないのか、といったことをご質問されていますが、お忙しく、市長が変わったばかりの柏市にそんな余裕があるはずもなく、、支給対象や支給方法については、「今後議論される国の方針を踏まえて対応していく方針」とのこと。

 

さて、この議案の3人目は、無所属上橋センセ(また無所属)

 

第1問、所得制限を500万に下げたらペナルティがあるか

(こ...これはww 所得制限を撤廃せよとの主張に聞き飽きていたワタシにとっては、コペルニクス的転回www)

 

こども部長、特段ペナルティがあるような話はきかないが、これは国が財源を10分の10出すものです(所得制限を引き下げたらお金余っちゃうでしょーが、ということですね)。

 

なんと、これに対して上橋センセ、「それはね、返せばいいんです、国庫に、これだけ財政赤字が大きいのだから」(これは胸熱www)

「去年もね、ぜんぜん所得制限なしに10万円もらってね、皆さんも罪深さ感じたと思うんですよ、私もそう思った」(我が家はありがたく頂戴しましたwww)

「本来ね、こういうものは生活困窮者に出すものなんです」(全く仰せのとおり)

「18時ころ保育園やこども園行くと、お迎えのベンツやアウディがずらーっと来るんですよ、市議会議員でそんなん乗っている人いないでしょう!!」(センセ方の乗っているお車気になりますねwww)

だから、本来、困っている人を対象にするべきだし、できないことではないでしょうと。

 

まあ、これに対して手堅い子ども部長、国の方針に沿って支給するとご答弁(そらそうだ)

 

上橋センセ、「これ子育て支援といいますが、こんなことして出生率あがりますか?」とややお怒りモード。こんなん出生率上がらない、貯蓄になるだけだ、と。こんなことして日本が救われると思わない!と。(かなりお熱い方です。私は好きです。)

 

この胸を打つご主張に対する子ども部長の回答がなんともでして、

「今回の支援は子育て支援ということで、直接的に出生率を上げようという国の考えはないと理解しています。以上です。」という全く120点満点のお役人答弁ですが、上橋センセとの温度のギャップがインドと北極くらいある感じで、個人的にかなりツボでした。

 

続いてラストバッターはまたまた末永センセ。

第1問、10万円のうち、5万円はクーポンとか言われてるけれど、どうするのがいいと思いますか、という問い。

 

これに対する子ども部長、子育て世代だとオムツとか細かい買い物が多いから、クーポンとか使いづらいですねと、現金がよいのかクーポンがよいのか、私も悩んでいますと、さっきの上橋センセへの冷徹答弁とは打って変わって人間味のある答弁。

 

これに対して末永センセ、全く考えていない、党利党略だけで動く国会議員に振り回されることなく、柏市として本当にいい形でやってくださいと熱い要望。

 

質疑は以上で、採決(議案18号、補正予算)は問題なく可決しました。

 

今回の収穫は、上橋センセの熱い信念が垣間見れたことですかね!

ではではノシ